通関士試験の対策

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通関士試験の対策|3つのポイント

せっかく試験を受けるからには、必ず合格したいものですね。ここでは、通関士の合格に近づくための試験対策で、特に大切なポイントを3つ取り上げました。

対策1.過去問題から出題傾向を知る

通関士試験の対策として、まず必要なのが過去に出題された問題を解いて、一体どこがよく出題されるかを、チェックすることです。

いきなり問題を解いても、正解できるのはほんの少しかもしれませんが、それでもかまいません。

過去問題を解いて、正解とその解説を熟読して、内容をよく理解し、また問題集を解いてみる。

これを3〜5回繰り返すと、正解率が上がるだけでなく、よく出題される部分がわかり、どんな形式で出題されるかもわかってきます。

つまり、試験対策の第一歩は、これから勉強すべき部分を、絞り込むことなのです。

通関士の試験範囲は、かなり広範囲なためこれを全て習得するとなると、相当な時間が必要になります。

それよりも、よく出題される部分に絞って集中的に勉強して、試験に備える方が、効果的な試験対策といえます。

もちろん、勉強しなかった部分から出題される可能性は、全くないとはいえませんが、そのために時間をかけるのと、出題頻度の高い部分に時間をかけるのと、どちらがよい試験対策かは、はっきりしていますね。

以下のリンクは、税関のサイト上に公開されている、通関士試験の過去問題です。

第35回通関士試験問題及び正解等・・・平成13年
第36回通関士試験問題及び正解等・・・平成14年
第38回通関士試験問題及び正解等・・・平成16年
第39回通関士試験問題及び正解等・・・平成17年
第40回通関士試験問題及び正解等・・・平成18年
第41回通関士試験問題及び正解等・・・平成19年
第42回通関士試験問題及び正解等・・・平成20年
第43回通関士試験問題及び正解等・・・平成21年

対策2.問題集と参考書の繰り返し

対策1.で行なった過去問題の練習で、出題傾向がわかったら、今度は通関士の参考書や法令集で、理解を深めていきます。

過去問題でよく出題された部分は、すぐ区別できるはずですから、そこを重点的に勉強し、参考書をひと通り読み終えてから、再度、問題集を解いていきます。

そして、正解とその解説をまた、丹念に読み返す。これが2つめの試験対策です!

問題と参考書や法令集を何度も往復しながら、知識の習得と問題の解答能力をレベルアップしていくのが、一番の通関士試験の対策になります。

実際の通関士試験では、いくら知識があっても、問題に正しく解答できなければ、合格はおぼつきません。

参考書や法令集のインプットと、問題集でのアウトプットを、常に行うことを忘れないようにしましょう。

また、参考書や問題集を何冊も買いこむよりは、数冊に絞って勉強した方が、効果的な試験対策になります。

対策3.不得意科目は作らない

3つめの対策は、不得意科目をなくすることです。
通関士試験の合格基準は、原則として各科目(3科目5項目)ともに60%以上の得点が、必要になっています。

たとえ、総得点が全体の60%以上でも、試験科目の1つでも60%未満の得点だった場合は、不合格になります。

このため不得意科目があると、合格の可能性が低くなってしまいますので、各科目まんべんなく勉強するのも試験対策の1つです。

なおこの合格基準は、試験前に事前に発表されることはなく、合格発表と同時に公表されることになっています。

例年、だいたい60%以上で合格するのが通例ですが、細部の合格基準は、若干調整されるようです。

<各科目の合格基準>
通関士試験科目 合格基準
(1)通関業法 20問 60%以上の得点
(2)関税法等 30問 60%以上の得点
(3)通関実務 輸出申告書 1問 原則 60%以上の得点
輸入申告書 1問 原則 60%以上の得点
その他の実務 15問 60%以上の得点

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